整備士資格には給付金はある?対象者や給付金受給方法について
事業者だけではなく、個人のスキルアップやキャリアアップにも役に立つ給付金制度。
整備士資格を取得する際にも給付金制度を利用することができます。
今回はそんな自動車整備士の資格取得に使える給付金制度と利用条件について解説していきます。
給付金制度で自動車整備士を目指せる!
整備士に転職したい方にぜひ知ってもらいたいのが給付金制度です。
近年では少子高齢化の影響で整備士の人材が不足している整備工場が多いです。
その一方で、環境に配慮した電気自動車や自動運転システムの開発のように、自動車の需要は依然として高いです。
こうしたことから、多くの整備工場では人材の確保に苦労しているのが実状です。
整備士がいなければ自動車を満足に走らせることができず、国内の多くの産業に影響が出ます。
国ではこのような事情から整備士資格取得を支援するために給付金制度を設けています。
整備士資格を取得しようと思うとかかるお金が気になるかもしれませんが、給付金制度を活用すれば金銭的負担を気にせずに整備士資格を取得できます。
専門実践教育訓練給付金について
専門実践教育訓練給付金は、整備士として働きたい方のために役立ちます。
制度の概要
専門実践教育訓練給付金は、中長期的なキャリア形成の支援を目的としてできた給付金制度です。
厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を受講し修了すると、受講していた人がその教育訓練施設に支払った費用の一部がハローワーク(公共職業安定所)から支給されます。
これまでの「一般教育訓練給付(教育訓練給付金)」を補うかたちで、「教育訓練支援給付金」と共に創設されました。
2018年には給付率引き上げなどの制度拡充が行われました。
利用条件
そんな専門実践教育訓練給付金ですが、利用するには条件を満たしていなければなりません。
専門実践教育訓練給付金は在職しているかどうかに関わらず条件を満たせば受け取ることができます。
受講開始日に在職している場合
雇用保険の被保険者(在職している)であり、なおかつ支給要件期間(受講開始日までに同一の事業主の適用事業に引き継いで被保険者等として雇用されている期間)が3年(最初に教育訓練給付金を受給する場合は2年)以上であることが条件になります。
受講開始日に離職している場合
すでに雇用保険の被保険者ではなく(離職している)、支給要件期間が3年(最初に教育訓練給付金を受給する場合は2年)以上であり、離職日の翌日から受講開始日までが1年以内(対象期間の延長がおこなわれた場合は最大20年以内)であることが条件になります。
ちなみに支給要件期間以前に他の事業所で被保険者等であった期間も通算できる場合もあります。
その際は、被保険者資格の空白期間は1年以内であることが条件となります。
支給金額
専門実践教育訓練給付金の支給金額については、教育訓練経費の50%(年間上限40万円)が、支給申請に従い6か月ごとに支給されます。
給付される期間は2年間であり、資格の取得につながる場合は最大3年給付金を受け取ることができます。
さらに自動車整備士資格を取得してからも、その翌日から1年以内に一般被保険者等として雇用された場合は、教育訓練経費の20%にあたる給付金を受け取ることができます。
専門実践教育訓練給付金制度を活用することで、最大で教育訓練経費の70%(年間上限56万円)がもらえます。
専門実践教育訓練給付金を受給できるまでの流れ
専門実践教育訓練給付金を申請してから受給できるまでの流れは以下のようになります。
訓練受講前
はじめに、自分が受講しようと考えている自動車整備専門学校のコースが厚生労働大臣の指定を受けているか確認しておきます。
厚生労働大臣の指定がなければ給付金の受給目的に合致していても受け取ることができません。
要件を満たしていたら、ハローワークにて「訓練前キャリア・コンサルティング」を受けるともらえる「ジョブ・カード」などの必要書類を受講開始日の1か月前までに提出し、申請の手続きをします。
訓練受講中
専門学校にて学習している期間でも専門実践教育訓練給付金を受け取ることができます。
期間中6ヶ月ごとに支給申請しておきます。
6ヶ月後の翌日から1か月以内に、教育訓練給付金の受給資格者証など必要な書類をハローワークへ提出し、申請の手続きをします。
専門実践教育訓練修了後
自動車整備専門学校のコースを修了してからは、その翌日から1か月以内に教育訓練給付金の受給資格者証など必要な書類をハローワークへ提出し、申請の手続きをします。
整備士資格取得後の転職について
整備士資格を取得すると転職の選択肢が広がります。
転職サイトの活用がおすすめ
転職活動を個人で行うのは不安という人も多いと思います。
そんなときにとても心強いのが転職サイトです。
転職サイトでは転職希望者に履歴書の添削や面接のアドバイスなど、さまざまなサポートをしてくれます。
転職活動というと一人で進めていくイメージがあって心細いという方もいらっしゃるかもしれませんが、転職サイトを活用すればきめ細かいサポートが受けられるので安心です。
面接対策については自分が受ける企業の面接の傾向やそれに合わせた対策をきちんと教えてくれることもあります。
実際に面接の練習をしてみると、自分では気がつかなかった改善点が見えてくることが多いです。
転職サイトには非公開求人も数多く掲載されています。
こうした非公開求人の場合は給料や福利厚生などの条件が公開求人と比べていい場合が多いので、整備士の転職サイトを利用する際は確認しておきましょう。
数ある転職サイトでもおすすめなのがBoonBoonJobです。
整備士の求人に特化した転職サイトであり、好条件の求人を数多く掲載しています。
転職で不可欠となる提出書類や面接対策も会社の傾向に踏まえてきちんと行ってくれますので、はじめて転職される方でも安心して利用できます。
またBoonBoonJobでは専任アドバイザーが在職していて、書類添削やおすすめの求人の紹介などを行ってくれます。
転職サイトなら雇用条件の交渉も関心
転職希望者の側ですと、なかなか企業側に雇用条件を交渉するのは難しいです。
たとえ可能だとしても、内定が取り消しになるのではないかと不安に感じてしまいます。
転職サイトでは企業に採用された後も、細かい雇用条件の交渉を受けつけてくれます。
担当者が内定者と採用された会社との間に入り、きちんと交渉を行います。
細かい労働条件の確認も行いますので、自分が言いにくかったことがあれば担当者に伝えておきましょう。
BoonBoonJobでは条件面や入社日などをきちんと確認し、条件に沿うかたちで入社できるようにサポートを行います。
まとめ
離職中の方など、金銭面で自動車整備の専門学校に通うのが難しい場合に役に立つのが給付金制度です。
専門実践教育訓練給付金を活用すれば、受講期間終了後であっても給付金を受け取ることができます。
なお専門実践教育訓練給付金には受給条件が定められていますので、これから整備士を目指す方は確認しておきましょう。
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